リターンライダー その6 誤算
華麗にリターンライダーへと返り咲く日はいつになるのか。
ついに全ての手続きを終え、リターンライダーへと返り咲く、そんな夏がやって来ました。
まずは、ガソリン入れに行きましょうかね。
ブレーキを目一杯、踏み込み、セルを回し、キュルキュルキュル、いかにもスクーターっぽい音をたて、エンジンに火が入ります。
アクセルを少し煽って、アイドリングを安定させ、ウインカー、ブレーキランプ、ヘッドライトを点検し、いよいよです。
ブルルル…心地よい音と共に青空の下を元気に走り出します。
メーターカバーが曇ってて、よく見えないけど、周りの車とペースを合わせて走ります。
車庫の中では分からなかった、振動、ブレーキ鳴き、ポジション、ハンドルの位置や操作性の違和感。色々と気になったことはあるけど、天気がいいから無問題。でも、右折時はハンドルが近すぎて怖いので、調整必要だな。
さて、5分ほど走り、ガソリンスタンドについてセルフで給油しますが、店員さんが見ていますよ。
給油口をスマートな仕草で開け、ノズルを突っ込んで給油。どこまで給油していいのか見え難い。センサーでストップする手前で、こんな感じかなという所で一旦、タンクを覗いてみます。
これ以上入れると溢れてきそうなのでやめときます。
蓋を閉め、お釣りを受け取り、バイザー下げて、エンジンスタート、ブイ〜ンとガソリンスタンドを後にします。
という仕草をスマートにこなしたいなあと思いながら、あたふた、汗だく💦で給油をなんとか終えて家路につきました。
車庫に帰還しヘルメットを脱いだ顔は、汗だくのオッサン。。。なんか思ってたのと何か違うような。。。
まあ、いっかぁ。
ひとまずは、リターンしたし、満足満足。真夏の大冒険は成し遂げたぜ!!
そんな余韻に浸っている時に何気なくメーターを見た時、ある事に気がつきました。
水温が上がっていない?
フュージョンって水温上がりやすいって聞いていたが?
まさか、センサー死んでる?
取り急ぎ、シートを外してサーモスタッドを触ってみます。 アチッ! 冷却水は回ってるようだが、水温計が上がってないということは、やっぱりセンサーかぁと思いながらケーブルを少し触っていたら、水温計が4目盛りまで点灯しました。 接触不良?メーター故障? 冷却水回ってるから、メーター? よくわかりませんが、とりあえず動いているので様子見にします。
キーをオフして家に入ろうとした時のことでした。
バイクのしたが緑色の液体だらけ。
ん?何?緑?
…冷却水漏れてるやないか!!!
しかも、ジャジャ漏れ! しばし汗だくのまま茫然自失。
気が遠くなる感覚を覚え、思考停止。
青い車体、白い床、緑の液体。不思議な光景です。
とりあえず冷却水のリザーブタンクレベル確認します。
レベル0。。。
ん? そういや、分解した時、俺、冷却水の点検したっけ?と思いながら、次に冷却水のドレンボルト緩めてみます。チョロチョロと出てきました。
ということは、ラジエーター?途中の配管?
リターンしたばかりで、またカウル外して確認します。何処も濡れてないな。えっ?どこ?
もしかして! そうです、最初に確認したリザーブタンク下が緑色になってます。
恐る恐る、触れてみると、わっ、割れてるっ。
マジかよ。しかも、最初に疑えよ!って話です。
どうやって治すんだよ。部品交換しかないかな。部品待ちで動けなくなるんかぁ。
いや、待てよ。材質はPPだから、溶接しよう!! 目指せ0円補修。
ここで、ダイソーで買った半田ごてが再登場するとは。
冷却水漏れは誤算だったが、DIY沼にハマって、なかなかリターン出来ない夏でした。
その7 復活へ続く
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